私たちが毎日のように食べている、味噌、醤油、漬物、納豆などの発酵食品は、古くから日本の食品として、酵素がそれらの旨みを引き出し、保存性に優れています。なによりも豊富に含まれた酵素の効能には驚かされます。さらには栄養価でも注目したいのが麹菌を使った発酵食品です。
今回は発酵食品でも日本独特の気候風土から作られた、麹菌の酵素の効果効能についてまとめてみました。
目次
発酵食品の酵素の効果効能
発酵は酵母などの微生物が出す酵素の働きで、発酵食品ができます。酵素は私たちが生命活動を行う上で必要不可欠なもので、食べたものが消化され、吸収して、不要なものは体外に排出されていきます。これらがスムーズに行われるように酵素は体内で働いています。
発酵食品の魅力は旨み、保存性、栄養価や消化吸収などがアップする効果効能を知ると毎日摂るべきと思うのではないでしょうか。
◎消化酵素がたっぷり
◎栄養の吸収率が高い
◎腸を元気にする
◎栄養価が高い
◎旨みの元
◎甘味や旨みをバランスよく引き出す
◎添加物なしで保存性が高い
などなど、発酵食品の効果効能は食品そのものをおいしくしたり、健康維持に欠かせません。
麹菌は3大消化酵素が豊富
麹には3大酵素のでんぷん質を消化して糖質に分解、たんぱく質をアミノ酸に分解、脂肪を分解する働きが豊富に含まれています。
◎でんぷん質・・アミラーゼ消化酵素
◎タンパク質・・プロテアーゼ分解酵素
◎脂肪・・リパーゼ分解酵素
麹菌が作る発酵食品の効能:腸内環境改善
麹菌を使った発酵食品のみそ、しょうゆ、甘酒、納豆、漬物などは腸内環境にとてもよく、善玉菌を増やして有害な悪玉菌を減らしてバランスの良い腸内環境を作ります。
麹には3大消化酵素が豊富に含まれていますが、酵素の宝庫とも言われています。酵素は体内の栄養素の分解、代謝、排出をスムーズに行う上で必要不可欠です。
酵素は体内で作られるたんぱく質の一種ですが、偏った食生活や加齢により酵素は体内で作られにくくなるため、常に補うことが必要になります。
麹菌が作るアミラーゼという酵素は、栄養素を分解する働きがあり、食べ物を柔らかくする力があり、ブームの塩麹などに肉を漬け込むと、酵素の力で栄養が分解され、消化・吸収が体内でスムーズに行われるそうです。特に肉類が消化されずらい体質の人は麹菌の発酵食品を摂ることで消化がスムーズに行われます。もちろん炭水化物の消化が遅い人にもいいと思います。
注意したいのは漬物、味噌や醤油など塩分が気になる方は摂り過ぎは禁物です。
麹菌がつくる酵素のアミラーゼ
麹菌が作る酵素のアミラーゼはご飯のデンプンを分解する過程でオリゴ糖を作ります。
ご存知の通り、オリゴ糖は腸内でビフィズス菌など善玉菌のエサとなります。善玉菌が増えることは腸内環境が整い、免疫力も上がる効果は期待していいと思います。※免疫力は腸内で80%作られるそうです。健康は腸にかかっていると思います。
腸の健康と美容に麹菌の発酵食品
甘酒も麹菌で作った発酵食品ですが、栄養価も高く飲む点滴と言われるぐらいです。
麹を使った健康食品は、日本独独の麹菌の酵素は生産力が強く、麹菌が作る酵素は種類も量も微生物の中では、ずば抜けているそうです。
麹にはビタミンB群がたっぷりと含まれています。ビタミンB1・B2・B6、葉酸、ビオチン、パントテン酸、ナイアシンなどのビタミンB群を豊富に含んでいます。
麹菌で作る甘酒ドリンクは夏バテ予防の栄養ドリンクとしてもよく、疲労回復、美肌や爪や髪にも必要な成分です。ビタミンB群は水溶性のため、美肌効果には毎日摂ることが必要です。甘酒は大さじ3杯ほどを薄めて毎日飲むといいでしょう。