インフルエンザと風邪のウィルスの違いを知って予防と対策

冬の乾燥の季節は急激にインフルエンザや風邪が流行ります。これらは呼吸器感染症で、感染のリスクも高まります。

インフルエンザと風邪の違いを知っているだけでも、症状を悪化させずに早めに治すことができます。

スポンサーリンク

目次

インフルエンザと風邪の違い

冬には爆発的にインフルエンザや風邪が流行ります。

ところで

風邪とインフルエンザの違いは知っていますか?

どちらもウイルス感染によって引き起こされることは似ていますが、インフルエンザのウイルスは風邪のウイルスと比較しても、非常に感染力が強いです。

風邪のウイルスは鼻水が出てきて唾液などからも接触感染します。

インフルエンザのウイルス空気感染もしますので、インフルエンザにかかった人が咳やくしゃみをするとウイルスが空気中に飛散するので、感染してうつりやすいです。免疫力の低い人は非常にかかりやすいので、咳やくしゃみをしている人の近くには近寄らないことが最善策です。

※日本では周期的にインフルエンザが大流行しています。平成7年、11年、15年などには1000人以上の人が亡くなっているそうです。その中で大半が65歳以上の高齢者です。インフルエンザ予防接種は必ず受けていたほうがいいです。

風邪とインフルエンザの症状の違い

■風邪の症状

風邪は一般的に、咳、くしゃみ、鼻水、のどの痛み、痰などがでることがほとんどです。

高熱にはならず、38℃以下の発熱がほとんどです。免疫力の高い人、体力がある人なら、市販の風邪薬で治ることもありますが、風邪は体を温かくして、ジンジャーミルクなど、体がポカポカする飲み物を飲んで安静にしていることが一番です。

風邪の引き始めが肝心ですので、のどが痛い、くしゃみがでるなど、症状が出たら無理はせず、すぐに安静にすることで回復が早いです。

■インフルエンザの症状

インフルエンザは、38℃以上の高熱が出て、一般的な風邪よりも症状が重くなります。小さな子供や高齢者がいる世帯では肺炎などの合併症を引き起こすことも特徴の一つです。特に高齢者がいる家庭では気をつけてください。

高熱がが出て、悪寒、だるさ、頭痛、関節痛、筋肉痛などの全身症状がみられます。その後、通常の風邪のような咳、のどの痛み、鼻水など、また吐き気や腹痛、めまいなどを起こすこともあります。

インフルエンザの場合は市販の風邪薬では、なかなか治りません。

インフルエンザか風邪か、病院で調べることができます。診断キット(迅速診断法)によって15分から30分ほどでわかります。症状がでて48時間以内ならば、インフルエンザに有効な薬もあります(代表的なものに、ノイラミニダーゼ阻害薬)

急に高熱が出て、だるさ、頭痛、関節痛などの症状がでていたら、早めに病院で受診することです。早期に受診することで家族への感染も防ぐことができます。

スポンサーリンク

インフルエンザの予防接種

インフルエンザの予防には「ワクチン接種」が最も効果的です。

特に高齢者の方はワクチン接種は重要で、重症化や合併症が抑えられて、死亡率は80%も減少するそうです。

ワクチン接種時の注意点

体調がよくない時や、高熱が出ている時、過去にインフルエンザワクチンのアレルギーが出た人などは受けないほうがいいです。

※厚生労働省やCDC(米国疾病管理センター)などの調査で、ワクチンの効果は、発症率が20%くらいに抑えられることがわかっています。

ワクチン接種で効果が出るまで、約2週間かかります。高齢者や幼児、心臓病や呼吸器疾患、糖尿病などの持病があり合併症を起こしやすい人は、早めに接種を受けることが大切です。

インフルエンザの合併症の危険

インフルエンザの場合は合併症にくれぐれも注意をする必要があります。

特に高齢者は肺炎で、毎年多くの方が亡くなられています。

インフルエンザの特徴の高熱は、肺炎や気管支炎を起こす可能性があります。呼吸困難や呼吸機能が低下するチアノーゼの症状では、すぐに病院で受診してください。

中高年の方の心臓の病気にも注意が必要で、インフルエンザをきっかけに心不全や心筋炎などを起こす例もあるそうです。

急性胃腸炎や、関節炎が悪化する、中耳炎を起こすなど、合併症の症状が出てきます。特に高齢者や小さなお子さん、呼吸器疾患、心臓病のある人も注意が必要です。

自己管理 予防と対策

自分で気をつける予防法は、風邪やインフルエンザを寄せ付けない、免疫力を高める生活習慣や、腸内環境を整える食生活を日々、心がけていることです。

マスクの工夫も大切で、マスクの内側に湿らせたガーゼを当てていると、のどや鼻の粘膜を乾燥から守り、ウイルスが繁殖しにくくします。他の人への空気感染を防ぐ効果もあります。

乾燥した部屋には加湿器を使うと、のどや粘膜を潤す効果で風邪にかかりずらくなります。

加湿器の置き場所で効果的に使う重要ポイント!冬場のウイルス対策に

外出から戻ったら、うがいと手洗いは習慣にしてください。

うがいはできれば、鼻を片方ずつ薄い塩水で洗います(痛くありません)。驚くほどの殺菌効果と粘膜を潤す効果があります。

はしっかり洗うことが大切で、手のひらのくぼみ、手の甲、手首、指と指の間、指先など、洗い残しがないようにしてください。手についたウイルスから感染することも多いですので、きちんと洗う習慣を身につけてください。

家族1人1人の使うものは別々にします。タオル、箸やスプーンなども専用にします。

2024