ひな祭り(雛祭り)は女の子の健やかな成長を祈る節句の年中行事です。
ひな祭りの食べ物は、縁起の良い意味が込められています。ちらし寿司の色鮮やかな具材にも旬の食材が使われ、そのほか代表的な料理の、はまぐりのお吸い物、ひしもち、白酒などがあげられます。
そこには昔ながらの風靡ある由来を知ることができます。
目次
ひな祭りにちらし寿司の意味は
「ちらし寿司」の起源は定かではありませんが、江戸時代にすし飯が作られ、その後、すし飯は保存性が高いことなどから各地に広がり、家庭料理として定着していきました。
すし飯の上に具材を「ちらす」ことで「ちらし寿司」が定着して、家庭料理として、お祝いや祭礼行事の時に、色鮮やかな具は華やかさがあり、しかも容易で手軽に作れるため、ひな祭りの御馳走として「ちらし寿司」が一般家庭で、もてはやされるようになったのではないでしょうか。
ちらし寿司の具から縁起のいい具材もたくさんあり、お祝い行事のひな祭りの料理としての意味をもっているように思います。
たとえば、
・えび(長生き)
・れんこん(見通しがきく)
・豆(健康でまめに働ける)
など縁起のいい具が祝いの席にふさわしいです。また、みつ葉、卵、人参などの華やかな彩りがテーブルの上の主役のように食卓に春を呼んでくれます。
色彩豊かな「ちらし寿司」は手軽に作れて豪華さがあり、ひな祭りの定番メニューとなったと思います。
すし飯の中や上に、錦糸卵、酢れんこん、みつ葉、刻みのり、干ししいたけやかんぴょうの煮しめ、油揚げ、高野豆腐、筍、かまぼこ、人参、インゲンや絹さや、紅ショウガなど、さらに豪華に、えび、いくら、あなごなど、色彩鮮やかな「ちらし寿司」がひな祭りの料理として定着したのは理解できます。
ちらし寿司の起源
ひな祭りの起源は平安時代にさかのぼりますが、ちらし寿司(散らし寿司)をひな祭りの料理になったのはいつ頃でしょうか?
ちらし寿司の語源は、すし飯の中や上に、様々な具を散らすという意味から「ちらし寿司」と呼ばれています。
すし飯は?
すし飯は江戸時代にさかのぼり、酢、塩、砂糖を飯に混ぜることで保存性に優れることや、冷めても飯が硬くなるのを防ぐ効果もあったようです。
すし飯の上に生魚をのせたものが、関東ではちらし寿司と呼んでいます。
しかし
日本の各地の家庭料理として作られている、五目ずし、ばら寿司などと地域によって呼び方が違いますが、全国的に「ちらし寿司」の呼び名で知られています。